ウルセラの「トリプルレイヤートリートメント」のデモンストレーションを見学してきました。
昭和大学豊洲クリニックの美容外科・形成外科の准教授で加王文祥先生のデモンストレーションを見学させていただいたので報告したいと思います。
昭和大学医学部形成外科 准教授 加王文祥先生→詳細はこちら
ウルセラの「トリプルレイヤートリートメント」とは?
従来、ウルセラは、4.5㎜と3㎜の深さに焦点式超音波を照射してリフトアップを行う治療でした。
以前、まりもコラムでもいろいろ述べさせていただきましたが、この深さは基本的には、筋膜(SMAS)をターゲットにしています。
今回、4月に登場したウルセラ1.5㎜は、更に浅いところ、すなわち皮膚の深層(真皮下層)に熱を加えます。私もウルセラ1.5㎜は、発売当初より積極的に行なっています。
トリプルレイヤートリートメントとは、ウルセラの4.5㎜と3㎜の深さに、さらに、ウルセラ1.5㎜を追加し、筋膜だけでなく、皮膚のタイトニング(引き締め)を行う治療です。
ドクターによるウルセラ照射法の違い
加王先生のデモを見学して、改めて思ったことは、ウルセラの照射法は、先生によりかなり異なるということでした。
というより、違って当たり前というのが私の意見です。
元々、ウルセラは、ただ照射してもたるみに効果の出る治療ではありません。
照射する深さ、向き、範囲、照射数で効果はかなり異なる治療機器です。
ウルセラを使っている先生のオリジナリティが非常に重要になります。
というのは、私もウルセラを2年以上、治療を行なっていますが、現時点で、その照射法は、通常のマニュアルからかなり変わりました。
また、患者様によっても照射の仕方はかなり異なります。
ウルセラ1.5㎜の照射法、効果について
新しく発売されたウルセラ1.5㎜の照射法も見させていただきました。
この、ウルセラ1.5㎜は、皮膚の真皮に熱を効率良く加えるが、浮いて照射をすると赤み、線状の跡が長引くのでかなり慎重に照射する必要があるといっていました。
この意見は、私も同感で、とにかく浮かないようにエコー画像を確認して、慎重に照射する必要があります。
今後、ウルセラはトリプルレイヤートリートメントを中心に、治療が変わると思います。
しかし、どの範囲にウルセラ4.5㎜と3㎜を照射してリフトアップをし、どの範囲にウルセラ1.5㎜を照射するのか今後の課題ですが。
私も、かなり、ウルセラ1.5㎜を併用するケースが増えましたので、今後、その照射法を報告したいと思います。
これまでは、ウルセラが筋膜、サーマクールが皮膚に熱を加える組み合わせるコンビネーションが主流でした。しかし、
ウルセラとサーマクールを組み合わせる方法から、ウルセラ4.5㎜+3㎜とウルセラ1.5㎜を組み合わせる方法にシフトする日が近いと思います。
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今週は、先日、参加したウルセラハンズセミナーについて報告したいと思います。
今回はその第一回、New YorkのマンハッタンにあるNYU Langone Medical CenterのDr. Matthew Whiteのウルセラの発表について報告します。
ちなみに、Dr.Matthew Whiteは、こんなドクターです。
ウルセラの照射法について、再度確認。
Dr.Matthew Whiteは、ウルセラの照射法は、フェイスリフトの手術同様、斜め上に引き上げるように照射すると述べていました。
私も、2年間のウルセラを治療してきて、同様の意見です。
ウルセラは、ただ単に照射するだけでなく、照射する方向、照射する深さ、照射数が非常に重要になります。
左右非対称の顔へのウルセラの照射法
通常、たるみは、左右対称ではありません。
そのため、ウルセラは、左右非対称の場合は、当てる部位により左右の調節を行うと述べていました。
しかし、ある程度までは可能ですが、完全に左右を合わせるのは困難ですが。
ウルセラが首の照射が可能に。
従来、ウルセラは、顎下から首の付根までは照射可能でした。
しかし、首の下の方の照射のマニュアルができていませんでした。
今回の報告で、首の下まで照射方法が確立されました。
特に、首の横シワに良い適応があるということでした。
照射範囲は、甲状腺はさけて、首全体から鎖骨上まで。
まりもクリニックでも、首への適応を広げたいと思っております。
首のシワには、効果のある治療機器は非常に少ないので。
ウルセラ1.5㎜の照射法の確認
まりもクリニックでは、ウルセラ1.5㎜を、4月より開始していますが、再度、その照射法について確認してきました。
目の下への照射法、ポイント的な追加など。
その時、Dr.Matthew Whiteは、ウルセラ1.5㎜は非常に浅いところに熱を加えるので、浮かないように照射することが非常に重要と述べていました。
私も同様の意見で、特に、ウルセラ1.5㎜は、1発ずつ照射を行う前に、超音波画像をしっかり確認し、慎重に照射を行う必要があります。(基本は、全く浮かないように照射を)
ウルセラのコンビネーション治療
ウルセラは、リフトアップとしては、一番ベストな治療機器だが、万能な治療ではないと述べていました。
そのため、ボリュームアップにはフィラー(ヒアルロン酸注入など)などの注入剤を、肌質改善はフラクショナル、目尻のシワ(カラスの足跡)はボトックスを組み合わせると良いと述べていました。
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本日、東京にて、第4回目のウルセラハンズオンセミナーに参加してきました。
2年前に、ウルセラを導入時に、第1回目に参加して以来になりますので、久しぶりの参加になります。
今回の参加の目的は、
- ウルセラ1.5㎜が今年の4月に新発売されて、海外での治験のデータも集まり、再度、結果および照射マニュアルの確認
- ウルセラの顔以外の適応(多汗症、ボディの適応拡大)
- 他のドクターの照射方法の確認
演題のテーマ及び演者のドクターです。
1.William Matthew White,MD
このドクターは、ウルセラの開発、発売当初より、かなり長い間、ウルセラの治療に携わっているドクターの一人です。ウルセラの論文もいろいろ発表されています。1.5㎜の照射方法についても詳細な話を聞かせていただきました。
2.Randall E Miller.PhD
ウルセラ社の副社長で、今回、「ウルセラシステムの新治療エリア(オフフェイス)の拡大」につきいろいろお話を聞かせていただきました。
海外では、新治療エリアとして、ボディーのデコルテ、二の腕、ひざ、太もも。
さらに、ワキの多汗症、AcneScar(にきび跡の陥凹)にも治療拡大が広がっているようでした。
3.昭和大学医学部形成外科 准教授 加王文祥先生
加王先生は、現在、昭和大学豊洲クリニックの美容外科・形成外科の准教授で、今回、ウルセラの「トリプルレイヤートリートメント」の聞かせていただき、ハンズオンではデモも見学させていただきました。
詳細な内容については、後日、報告させて頂きます。
今回のセミナーの内容については、今後、ウルセラの治療を行う上で、非常に有意義な会になりました。
追伸
加王先生には、懇親会で、ウルセラの色々なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。
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ウルセラのハンドピースが新しく新登場しました。
Newハンドピースのデモを行いましたので、ご報告したいと思います。
今回の内容は、患者様というより、ウルセラを持っているドクター向けの内容です。
治療効果は、従来のハンドピースを使用しても変わりありません。
あくまでも、施術をするドクターの使用感です。
ウルセラにNewハンドピース新登場
ウルセラNewハンドピース
ウルセラのNewハンドピースの特徴
・人間工学に持ち付いた持ちやすいデザインで、施術による疲労感を軽減
・トランスデューサーの脱着もソフトになり、施術時間の短縮
・照射ボタンが3ヶ所にに増え、様々な持ち方に対応
ちなみに、こちらがウルセラの従来のハンドピース
ウルセラのNewハンドピースの使用感について
ハンドピースの重量がアップ
まずは、新しいハンドピースがなんか重くなった感じがしましたので、重量を測ってみました。
旧ハンドピース375グラム、新ハンドピース425グラム。
やはり、重くなっていました。
ウルセラ1.5㎜をかなり行なっていますので、片手持ちには少しきつい重さです。
照射スイッチが少し軽すぎ
もう一つ問題だったのは、スイッチの軽さです。
スイッチが軽すぎて、誤照射が結構ありました。
押したつもりはないのに、触れた途端照射されてしまうことが、1回の治療で数回ありました。
スイッチが3つあるので、押しやすいかなと思いましたが、実際使用するのは、ほとんどは上のスイッチ。
たまに横のスイッチを使用する程度でした。
また、上のスイッチが、人差し指で押すには、旧ハンドピースより遠くなり、少し押しにくい感じがします。
ただし、多分、これは、慣れの問題もあるとは思いますので、はじめから、このハンドピースを使用している先生には問題がないかと。
しかし、片手持ちが多くなるウルセラ1.5㎜は少しきついかと。
特に、目の下、目の周りは、片手持ちが殆どで、右手でハンドピースを握り、右人差し指をスイッチの上に浮かしておいておくので、やはり軽いほうが使いやすいかと。
旧ハンドピースは、スイッチは重いのですが、誤照射は少ないかと。
ですので、私は、今回のハンドピースの購入は見送りとしました。
今回の内容は、あくまで、私の個人的な意見ですので、あくまで、ご参考に。
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