ウルセラ1.5㎜を始めて、2ヶ月。その効果は?
ウルセラ1.5㎜が4月初旬に発売されて、当院でも4月下旬より開始しました。
現時点でウルセラ1.5㎜は、目の下、目尻、額、頬、フェイスラインと徐々に照射範囲を広げています。
治療開始してから、2ヶ月が経過し、その効果につき、御報告したいと思います。
今回は、目の下のシワ、たるみ、クマに対する効果です。
あくまで、ウルセラ1.5㎜単独の効果と思ってください。
ウルセラ1.5㎜とは?
ウルセラ トランスデューサー
トランスデューサーとは、ウルセラ先端に取り付けるもので、これを取り替えることで、深さを調節します。サーマクールで言えば、先端に取り付けるチップのようなものです(サーマクールもチップで深さを調節しますので)。以前は、4.5㎜と3㎜のチップ(左上4個)。今回、新しく発売されたチップは、右下の2個です。
ウルセラ4.5㎜、3㎜と1.5㎜の違いは?
ウルセラの照射深度
では、従来のウルセラ4.5㎜、3㎜と今回新しく出た1.5㎜は何が異なるかということです。
それは、ウルセラ4.5㎜と3㎜は筋膜、皮下組織に熱を加えるので、効果としてはリフトアップです。
今回のウルセラ1.5㎜は、皮膚の中(正確に言うと真皮中層から下層)に熱を加えますので、その効果は皮膚の引き締め、つまり肌のハリです。
つまり、たるみの効果としては、まったく別物ということです。
ウルセラ1.5㎜の照射マニュアル
ウルセラ1.5㎜照射マニュアル
左が、ウルセラ1.5㎜の照射マニュアルで、各パーツで書いてる数字が、ウルセラ社が推奨する照射数です。
しかし、
この照射数では、ほとんど効果が見られないため、現時点では、2倍の照射数に増やしました。
これで、効果は激変。明らかに、ウルセラ1.5㎜でも効果がわかるようになりました。
ウルセラ1.5㎜の照射はかなり大変です。
しかし、ウルセラ1.5㎜の照射はかなり大変です。
というのは、今回のウルセラ1.5㎜は浮いて当ててしまうと、皮膚の浅いところ(表皮層)にかなり強力な熱が加わってしまうため、赤い線状の跡、腫れがかなり長引いてしまいます。
そのため、1発ごとにエコーの画像を確認し、ほとんど浮かないことを確認した上で、照射しないとかなりのダウンタイムが出てしまうことになります。
エコー画像で確認し、浮かないように慎重に当てさえすれば、ほとんどダウンタイムが出ることはありません。
しかし、かなりの時間はかかります。まして、倍の発数となれば。
ウルセラ1.5㎜の痛みについて
従来のウルセラ4.5㎜と3㎜は麻酔のクリームはほとんど(というより全く)効きません。
これは、麻酔のクリームが浸透する深さと、ウルセラが届く深さを考えればわかることですが。
ウルセラ1.5㎜は麻酔のクリームで半分ほどに軽減するので、問題なく照射できます。
ウルセラ1.5㎜は麻酔のクリームで半分ほどに軽減するので、問題なく照射できます。
しかし、麻酔のクリームなしでは、かなりきついと思いますので、必ず麻酔のクリームをおすすめします。
ウルセラ1.5㎜を開始して2ヶ月。
ウルセラ1.5㎜単独でも、照射法の工夫により、かなり良い結果が出てきました。
かなりというより、相当です。しかも、ほとんどダウンタイムがなく。
明日以降、各部位での治療結果を徐々に報告していきたいと思います。
お楽しみに。
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「マドンナリフト」に参加して その3
今回は、一番の本題であるDEKA社のフラクショナルCO2レーザー「SmartXIDE DOT(スマートサイド・ドット)」を使用したマドンナリフトのデモンストレーションを見させていただきましたので報告させて頂きます。
再度、「マドンナリフト」とは?
マドンナリフトは、DEKA社のCO2フラクショナルレーザー(Smartxide DOT)をまぶた(眼瞼)に照射し、皮膚の収縮の強さを利用した新しい眼瞼挙上レーザー照射術です。そのため、まぶたのたるみ、シワの改善を目的としています。
正確な名称は、「マドンナアイリフト」のようです。
マドンナリフトは、商標登録済みなので、DEKA社のCO2フラクショナルレーザー(Smartxide DOT)を使用した時にしか使えませんのでご注意を。
マドンナリフトの照射法
麻酔のクリームを塗り、30分ほど待ちます。
眼球保護用のコンタクトレンズを挿入し、照射を開始。
上まぶた、こめかみ、下まぶた全体に照射します。目の上、目の下はまつ毛ギリギリまで照射を。
照射中の痛みは、麻酔のクリームがしっかり効いているせいか、少しのようでした。
治療後の赤みについて
しかし、予測はしていましたが、治療後の赤みはかなり出ます。
目の周りが真っ赤、特に肌の白い方は、赤みがかなり目立ちそうです。
また、痛みも。治療直後よりは、少し時間がたってから。ステロイド入りの外用剤を塗り、氷やアイスパックをして30分から1時間。
場合によっては、その後、数時間から翌日の朝まで。
この赤みがおさまるのに、通常で、3日程度。強めに行うと、1週間。
ただし、若干、パワーは強めに行なっています。
治療後の腫れ
治療後の腫れは、直後より翌日までが目安とのこと。
腫れに関しては、個人的には、治療直後は思ったほどではありませんが、まぶたの腫れは通常は翌日がピークだと思います。
治療後の痂皮
治療後の痂皮は、小さな点状の痂皮で、通常、翌日から出て、1週間から10日で剥がれるとのこと。
これは、フラクショナルレーザーに全般に出ますが、フラクショナルCO2レーザーは、若干、長めかと。
治療間隔と回数について
治療間隔は、通常は1~1ヶ月半に1回。治療回数は、3~5回が目安とのこと。
治療後の副作用
治療回数を短く、効果をより出したければ、パワーを強く、密度を細かめにすると良いのですが、治療後に問題となるのは、色素沈着(PIH)です。
色素沈着は、日本人のような東洋人には避けられないリスクで、レーザー系の治療にはつきものです。
マドンナリフトは、目の周りということもあり、色素沈着が出るかなり目立つ部位なので、特に気をつけなければいけないかと。治療後のUV(紫外線)ケアーを含めて、アフターは本当に重要です。
「マドンナリフト」のセミナーを見学して
まず、重要なのは、まぶたのリフトアップをフラクショナルレーザーで行う場合、かなり強力な熱エネルギーが必要なので、現時点で、可能なのはCO2フラクショナルレーザーしかないかと思います。
他の、フラクショナルレーザーでは、肌質が良くなる程度で、たるみには効果はないかと。
また、DEKA社のフラクショナルCO2レーザー「SmartXIDE DOT(スマートサイド・ドット)」は、マドンナリフトが唯一可能なレーザーです。
他のフラクショナルCO2レーザーは、照射法のマニュアルが確立されていないので、かなり難しいかと思います。
フラクショナルCO2レーザーを購入したいと思っている先生には、設定のパラメーターがかなり細かく設定できる上、スキャナーのパターンもかなり豊富で、おすすめの一台です。
しかし、
やはりフラクショナルCO2レーザーは、効果とダウンタイムのバランスを取るには、かなり難しい治療の一つです。
私は、このようなアクティブな治療が大好きなのですが、患者様が望まれるかどうか・・・
当然ですが、効果は良いのは間違いないのですが。
マドンナリフトは、フラクショナルCO2レーザーを使用した新しい目元のたるみのリフトアップです。
しかし、赤みがおさまるのに3日は必要(強く行えば1週間)、痂皮は取れるのに1週間から10日、お化粧は翌日から可能なのですが、すべてを隠すのはやはり時間が必要で、ダウンタイムをある程度覚悟が必要です。
もう一つは、治療回数を重ねないと効果が出ないといこと。通常は、1ヶ月から1ヶ月半に1回のペースで3~5回。
しかし、ダウンタイムを考えると、1回での治療効果をある程度出さないと、続けられないと思いますが。
効果を出そうとして、パワーと密度を上げればダウンタイムが出てしまう。
しかし、パワーと密度を下げれば、治療回数がかかるという難しい選択肢を選ばなくては行けません。
このような治療法は、個人的には大好きなのですが、ダウンタイムと効果が出るまでの回数を考えると、やはり、現時点では、日本では大ブレークはしないかと。
しかし、ダウンタイムを3日程度におさえる(お化粧で赤みと痂皮がが隠すことができる)ことができて、1回ごとの治療効果がある程度分かれば、大ブレークの兆しが見えるかもしれません。
現時点では、かなり上級者向けの治療になると思います。
クリニックでも、導入は検討してみますが、まずは、一度、クリニックでデモを行なってみたいと思います。
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「マドンナリフト」に参加して その2
マドンナリフトの前に、DEKA社のフラクショナルCO2レーザー「SmartXIDE DOT(スマートサイド・ドット)」のにきび跡、毛穴、リジュベネーション(若返り)の治療法のデモンストレーションを見させていただきましたので報告させて頂きます。
にきび跡(ニキビ痕)
お二人とも、私と同じ形成外科出身のドクターということもあって、皮膚科の先生と異なり、かなりアクティブに治療されていました。
にきび跡の凹みのにフラクショナルCO2レーザーで治療を行う場合、優しく照射しても効果は望めないということで、かなり強めの設定で照射していました。
このレーザーは、にきび跡の瘢痕を治すためには、深く照射しないと効果は望めないと。
効果は深さで決まり、ダウンタイムは密度で決まるというお話でした。
この意見は、私も同感で、ダウンタイムだけを気にしていると、にきび跡の陥凹にはほとんど効果は望めないと思います。
にきび跡の凹みには、フラクショナルレーザーは、パワーを弱く、回数を行なっても、効果はほとんど望めません。
重要なのは、適切な深さと密度です。
治療後の赤みについて
しかし、予測はしていましたが、治療後の赤みはかなり出ます。
また、痛みも。治療後よりは、少し時間がたってから。ステロイド入りの外用剤を塗り、氷やアイスパックをして30分から1時間。
個人的には、鎮痛剤などの痛み止めを飲んでも良いと思いますが。
この赤みがおさまるのに、通常で、3日から1週間。強めに行うと、1~2週間。
治療間隔と回数について
また、治療間隔は、赤みとむくみが落ち着くのに時間がかかるので、通常は1~1ヶ月半に1回。
治療回数は、5回が目安とのこと。
治療後の副作用
治療回数を短く、効果をより出したければ、パワーを強く、密度を細かめにすると良いのですが、治療後に問題となるのは、色素沈着(PIH)です。
色素沈着は、日本人のような東洋人には避けられないリスクで、レーザー系の治療にはつきものです。
ただし、この色素沈着は可能な限り、予防しなければ行けないのは事実ですが、思いもよらず出てしまうことはあります。しかし、出た場合の対処法を知っていれば、問題無いと思います。かなりの、経験は必要ですが。
毛穴
毛穴の開きは、フラクショナルCO2レーザーでも改善はかなり難しいというというお話でした。
これは、私も同感です。
毛穴に関しては、難しいのはフラクショナルレーザーだけではありませんので。
シワ、肌のハリ、たるみなどの若返り
シワに関しては、深いタイプは難しく、小じわには効果があるとのこと。
たるみに関しては、リフトアップというより、やはり肌のハリ、肌質改善が中心の治療と思います。
にきび跡の陥凹には、フラクショナルレーザーの中では、このフラクショナルCO2レーザーが一番効果的と思います。
しかし、赤み、痛み、痂皮はやはり覚悟しとえいたほうが良いかと。
ただし、フラクショナルCO2レーザーは、弱くして、回数を行なっても、効果はほとんど望めないと思っていただいたほうが良いと思います。
にきび跡の陥凹の改善には、皮膚の真皮層(真皮中層から下層)までしっかり穴を開けないと効果は望めません。
また、治療回数は、密に行ったほうが回数は少なくて済みますが、ダウンタイムが長引くことに。
やはりフラクショナルCO2レーザーは、効果とダウンタイムのバランスを取るには、かなり難しい治療と一つです。
私は、このような激しい治療が大好きなのですが、患者様が望まれるかどうか・・・
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- 毛穴
「マドンナリフト」セミナーに参加して その1
昨日の日曜日、DEKA社社主催の大阪にて開催されたマドンナリフトに参加してきました。
参加した理由は、マドンナリフトも今後注目される可能性がある治療として、新しい物好きの私にとって非常に興味があったからです。
DEKA社のフラクショナルCO2レーザー「SmartXIDE DOT(スマートサイド・ドット)」
マドンナリフトに使用する「SmartXIDE DOT(スマートサイド・ドット)」はフラクショナルCO2レーザーです。
CO2フラクショナルレーザーは、日本でも、いろいろなメーカーから発売されていますが、このフラクショナルレーザーの特徴として(専門的なお話になってしまいますが)、2段階のピークパルス(スマートパルス)を用いて、十分なアブレーション効果を保ったまま、効率良く周囲にも熱を使えることができるようになったとのこと。
元々、フラクショナルCO2レーザーは、このレーザーの波長の特徴(CO2レーザー)である、皮膚を蒸散(正確に言うと焦がして)させて、小さな穴を開けていくもので、このレーザーだけが蒸散、熱作用を加えることができないとい訳ではありませんが。
「マドンナリフト」セミナーの講師
- 岡山の河田外科・形成外科 院長 河田真作 先生
- 鳥取の林原医院 院長 林原伸治 先生
お二人とも気さくな先生で、良い先生でした。わかりやすく説明して頂きました。
セミナーの最中に、いろいろ質問して申し訳ありません。
フラクショナルCO2レーザー「SmartXIDE DOT(スマートサイド・ドット)」の使い勝手
講師の先生方のデモンストレーションを見させてい、いろいろ質問させて頂きました。このレーザーの使いやすさとして、手元のスイッチひとつで、照射前のスキャンパターンが非常に豊富(四角、長方形、六角形)で、その大きさが自由に変えることが可能ということです。また、様々なパワー設定を細かく調節できる(パワー、デュエルタイム、ドットピッチ)ことです。
ただし、細かく調節できる分、少し、パワー設定には慣れが必要です。私も、このようなマニア向けなレーザーは大好きです。
CO2フラクショナルCO2レーザー「SmartXIDE DOT(スマートサイド・ドット)」の効果
- にきび跡、ニキビ痕(特に陥凹変形、アイスピック)
- 毛穴
- マドンナリフト
にきび跡、ニキビ痕の陥凹は、通常のフラクショナルCO2レーザーと根本的な効果は変わらないと思います。毛穴も同様です。
再度、「マドンナリフト」とは?
しかし、マドンナリフトは、全く新しい発想のフラクショナルCO2レーザーを使用したまぶたのたるみ・シワを改善する治療法です。
実際、この照射法を見ましたので、ダウンタイム、効果を含めて、詳細な報告は明日させて頂きます。
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- フラクショナルCO2レーザー
それは、なんとフラクショナルCO2レーザーを看護師が照射しているという事実です。
また、出力(パワー)の設定も看護師の判断で上げ下げを自由に。
先日、当院に来られた患者様で、他のクリニックでフラクショナルCO2レーザーを受けられて、疑問に思ったことがあるのでお話をしたいと思います。
この患者様は、にきび跡の陥凹、毛穴が気になり、フラクショナルCO2レーザーが良いと言われ、治療を開始。しかし、効果がほとんどないということで来院。
当てた直後を見させて頂きましたが、これはにきび跡、毛穴にはほとんど効果がないはず。
というのは、赤みは翌日に消失し、痂皮も2~3日で取れる程度。
このパワーでは、皮膚の角質を軽く削っている程度で、ケミカルピーリング同様、肌質は良くなる程度で、にきび跡の陥凹、毛穴には効果はほとんどありません。
フラクショナルCO2レーザーは、最高難度のフラクショナルレーザー
フラクショナルCO2レーザーは、CO2レーザーの蒸散効果により、細かい小さな穴を皮膚に開けます。
また、どの深さまで、穴を開けるかで効果も異なります。
また、治療後に出るダウンタイム(赤み、痂皮)が出やすい治療の一つです。
そのため、フラクショナルCO2レーザーは、効果を出そうとすれば、深く細かく照射をすれば良いのですが、その場合、ダウンタイムが長引くことになります。
もう一つ、問題なのは、治療後に生じる色素沈着(シミ)のリスクが高いということです。
フラクショナルCO2レーザーは、ダウンタイムや色素沈着の副作用を抑えつつ、効果も出そうとすれば、ドクターの中でも相当レーザーの経験を積んでこないと使いこなせない治療機器の一つです。
そのため、フラクショナルCO2レーザーは、最高難度のフラクショナルレーザーといわれ、日本で大ブレイクをしていないのはこの理由からです。
経験を積んだ医師でさえ使いこなすのが難しいフラクショナルCO2レーザーを、看護師が照射し、パワー設定も自由に変えているという事実はとんでもないことで、今後、増える副作用を考えると心配になり報告させていた出来ました。
フラクショナルCO2レーザーの金額が安いからといって、安易に決めないように。
必ず、経験を積んだドクターに施術をしてもらうようにしてください。
フラクショナルCO2レーザーを照射するだけ、効果が出るわけではありませんので。
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