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皮膚科の先生からのご相談。歯科でヒアルロン酸注入(注射)? その1
7月下旬、皮膚科の先生から、こんな相談がありました。
歯科でヒアルロン酸注入(ヒアルロン酸注射)? その1
皮膚科の先生から相談を受けた内容です。患者様の詳細に関しては、プライバシーの問題があり伏せさせて頂きます。
昨年末に、東京の某歯科医院で頬(あるいはほうれい線)にヒアルロン酸注入を施術。
今年の4月になり、頬が急に腫れて、赤くなってきたと。
改善しないため、注入をした歯科医院を受診。
ヒアルロン酸分解注射
皮膚科の先生は、アレルギーを疑い、ステロイドの内服治療を開始。
しかし、ほとんど改善しないとのこと。
その治療法と原因につきお問い合わせがありました。
私の10年以上に渡るヒアルロン酸注入の経験からお答えさせていただきました。
ヒアルロン酸注入後の腫れの原因は?
- アレルギー
- 感染
- 塞栓症
アレルギーの副作用に関して
ヒアルロン酸の注入剤が出始めたのは、12から13年前のことでしょうか。
それまでは、コラーゲン注入が主流でした。
それ以降、世界各国で様々なヒアルロン酸の注入剤が発売されています。
アレルギーに関しては、各会社でデータはあるのですが、現実的な数字は報告がない限りは集まりません。アレルギーなのかどうかは、余程の経験を積んだドクターでないと判断はできませんので。
しかし、10年以上のヒアルロン酸注入の経験から、メジャーな会社の注入剤を使用していれば、ほとんど問題はないというのが本音です。
ただし、全くないというわけではありませんが。
感染
感染とは、注入した部位に細菌などがついて炎症を起こす状態です。
感染に関しては、ヒアルロン酸注入では10年以上の経験では、私はありません。
しかし、これも、注入部の消毒、注入する深さ、注入量によって、絶対ないというものではありません。
塞栓
塞栓症とは、注入したヒアルロン酸が動脈の中に入り、血流にのって、末梢で詰まってしまうことです。
これに関しては、動脈の解剖学的な医学知識があり、間違った注入法をしなければ、現実的にはほとんどありません。
では、今回のお問い合わせを受けた患者様の原因は、何なのか?
考えられる原因に関しては、明日以降に述べさせて頂きます。